津山盆地北部を走る作州街道(岡山県道339号西一宮中北上線、津山広域農道)が山間の一宮地区に入ると、まもなく一宮隧道に差し掛かる。有名な「作州街道の一家心中の家」
の影に隠れがちだが、このトンネル周辺もまた、奇妙な噂が絶えない場所である。津山市街方面は比較的開けているが、トンネルを境に周囲の景観は一変し、山の木々が道に迫る。そこから鏡野町方面へ約250メートルほど行くと、右手には無残な姿を晒した「一家心中の家」が見えてくる。
全国各地に「化けトン」と呼ばれる場所はいくつもあるが、その怪異の多くは閉ざされたトンネル内で起こるものだろう。しかし、この隧道では、出口に差し掛かった瞬間に天井から逆さまの女性が突如として現れるという。トンネルを抜けたという安堵感の隙を突くように現れる逆さまの女性は、ドライバーにとってこの上ない恐怖だろう。
一宮(津山市一宮)周辺は「よく出る」という人もいる。
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